ウイスキー・スコッチ・バーボン・ブランデーの違い分かりますか?原料や製造場所の違いから蒸留酒を説明【蒸留酒の違い第1弾】

用語を知る

ご存じの方は何を今更と思うかもですが、案外しっかりと説明できないもの第1弾。

ハイボール飲もうかな~とお店の酒コーナーに行くと、ウイスキー・スコッチ・バーボン・ブランデー・・・と大量な種類が羅列されていますよね。

これ、●●が違うんだよ~と説明できますか?

結論

さっそく結論です!

まず大分類から言うと、これらは蒸留酒というカテゴリーに分類されています。
これは後ほどご説明します。

そして、その中で表題4つの違いとは、
・ウイスキーは、大麦やトウモロコシなどの穀物から作られた蒸留酒の総称
・スコッチは、イギリスのスコットランドで製造されるウイスキーの一種
・バーボンは、アメリカ合衆国ケンタッキー州バーボン郡で作られたウイスキーの一種
・ブランデーは、果実酒から作られる蒸留酒の総称

です!
図にするとこんなイメージですね。

スコッチウイスキーは、シーバスリーガルタリスカーアランモルトなどが有名ですね。
また、高いお酒としても有名なマッカランはスコッチを代表するお酒です。

バーボンは、ジムビームワイルドターキーメーカーズマークI.W.ハーパーが有名です。

もう少し詳しく(スコッチ・バーボン)

スコッチとバーボンについて、もう少し詳しく見ていきましょう。
と、その前に蒸留酒についての説明です。

蒸留酒というのは、醸造酒を蒸留させてアルコール度数を高めたお酒の総称のことです。
スピリッツとも言います。
じゃあ醸造酒ってなに?というと、ビールワインのことで、原材料をアルコール発酵させてできるお酒のことです。

蒸留酒の一般的な製法は以下のようなステップを踏みます。
① 麦芽に含まれる酵素を利用してデンプンを糖化(デンプンを糖に変化させること)する
② それをろ過して麦汁を得る
③ 麦汁を出芽酵母で発酵し、Wash(ウォッシュ)という液体(アルコール度数 7% 程度)を得る
④ Washを蒸留しNew Pot(ニューポット)という液体(アルコール度数60%程度)を得る
⑤ New Potを樽につめて熟成させる(エイジング)

蒸留酒の中でのお酒の種類の違いは、原材料の違いによるものです。
有名どころをまとめてみました。

大分類原材料
ウイスキー大麦、小麦、ライ麦、トウモロコシなどの穀物
ブランデー果実酒
ウォッカ大麦、小麦、トウモロコシ、じゃがいもなど
ジン大麦、ライ麦、ジャガイモ
テキーラリュウゼツラン
ラムサトウキビ
焼酎米、麦、サツマイモ、黒糖、そばなど様々

これ以外にも実はかなり種類があります。
一旦蒸留酒全体の話はこれくらいにして・・・

そういえばスコッチとバーボンの話をしていたのでした。
以上の蒸留酒の知識をもとにスコッチとバーボンの違いについて説明します。

スコッチは、イギリス・スコットランドで製造されたウイスキーのこと、と説明しましたが、より細かい定義がスコッチ・ウイスキー規則というもので定義されているのです。これに則らないとスコッチ・ウイスキーを名乗れないんですね。
その内容は以下です。(原文の形式の通りの記載ではありません)

① 水と麦芽(他の全粒の穀物も可)を原料とする
② スコットランドの蒸留所で仕込む
③ 原料に含まれる酵素で糖化
④ 酵母だけ加えて発酵
⑤ 原料と製造工程に由来する香味を保つようにアルコール度数 94.8% 以下で蒸留
⑥ スコットランドの保税庫または認可された場所にて、容量 700L 以下のオーク樽で最低3年間熟成
⑦ 製造・熟成過程で使用した原料や、製造・熟成に由来する色や香り・味を保持している
⑧ 水・無味カラメル着色料を除く一切の物質が添加されていない
⑨ 40% 以上のアルコール度数を持つ

結構ありますね~。
簡単に言うと、水と穀物を原料として、製造過程を全部スコットランドで行いましょう。変なもの入れて味かえないようにしようという内容です。


バーボンとはアメリカ・ケンタッキー州で主に作られるウイスキーですが、これもまた規定があります。バーボンの定義は以下です。

バーボンの定義
① 原料のうちトウモロコシが 51% 以上使われている
② アルコール度数 80% 以下となるように蒸留
③ 樽詰め前にアルコール度数が 62.5% 以下になるように加水
④ 内側を焦がしたホワイトオーク樽の新樽で熟成
⑤ 2年以上熟成したものはストレート・バーボンと呼称できる
⑥ 瓶詰めの際は水以外を加えずにアルコール度数 40% 以上

特に「原料の 51% 以上がトウモロコシ」「内側を焦がしたホワイトオーク樽の新樽で熟成」がポイントですね。
内側を焦がすことをチャーというのですが、これによって香りや風味を高めています。

また、バーボンに関してはケンタッキー州でなくてもアメリカ国内であればどこでも製造でき、名乗ることが可能です。

まとめ

ウイスキーとスコッチ、バーボン、ブランデーの違いについて説明してきました。

これらはすべて蒸留酒というカテゴリに分類され、その中でも原材料の違いによりウイスキーやブランデー、テキーラなどに分かれます。
スコッチとバーボンはウイスキーに分類されます。

蒸留酒は種類が多いので、蒸留酒シリーズは続けていきたいと思います!

コメント

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